貸した家や部屋の家賃滞納の対処法

家賃を滞納する人は必ずいて、このような人は数ヶ月~数年払わないでも平気という人もいます。これは、借主が親戚や他人、法人に関わらず発生し、あなたの貸し物件がその被害にあうことは十分にあります。

私も長年、マンションなどの大家をしていますが、やはり滞納する人が何人もいました。中にはゴミ屋敷にしたうえ、退去を促しても全く同意せずに居座り、結局、建物明け渡し裁判で追い出した悪質な入居人もいました。もちろん滞納された家賃や部屋の修繕費などは踏み倒されています。

このような被害にあわないための私なりの提案です。

1.契約前に家賃保証会社(全保連など)の審査を受け、税金滞納や過去のブラック情報がある人は入居をお断りする。審査をパスしたら、保証会社に加入していただく。 → 保証料が家賃の50%~80%必要なので、敷金を1ヶ月分減らしたり、大家名義で申し込む場合もあります。

2.賃貸契約締結後は、家賃保証会社への加入はできません。保証会社に加入してなくて家賃を滞納された場合、少なくとも3ヶ月以内には払ってもらいましょう。念書を書かせる、まめに電話や訪問をする、支払う約束を録音するなど、借主が滞納の事実を常に忘れないようにさせることが大切です。連帯保証人に連絡することも忘れずに。3ヶ月以上の滞納になると、本人からの全額支払いはほぼ難しいと思われます。

3.督促状を内容証明郵便で送る。いざ裁判になった場合に、相手が「払う意思はあった」ことを主張すればこちらが不利になります。また、普通郵便では「催促されていない」と嘘を言うこともあります。それらを避けるために受け取ったことを証明する内容証明郵便で送るのです。ただ、満額ではなく(わざと)少しづつ払ってくる人もいますので、そのような人には連帯保証人に督促状を送り、残金を払ってもらうようにしましょう。


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4.昔からの借主で連帯保証人もいない場合。
これはかなり困難なケースです。昔からだと借主も高齢になっており、支払ってもらうことも出ていってもらうこともできない可能性があります。子供がいれば、そこに連絡して対応してもらうことも可能ですが、それもできない場合は心を鬼にして建物明け渡し裁判をしましょう。あなたの大切な財産ですので甘いことは言ってられません。滞納金を回収することは不可能でしょうが、少なくとも他の入居者に部屋を借りていただくチャンスは生まれます。

5.親戚や怖い人で、強く催促できない場合
勇気を持って他人に間に入ってもらいましょう。親戚ならば、管理をしている不動産屋(頼りにならない管理会社は変更しましょう)、怖い人ならば弁護士を連れていくことが有効でしょう。

部屋に入れないよう留守を狙って鍵を取り換えたり、夜中や早朝に恐喝まがいに取り立てに行ったりすると逆にこちらが逮捕されます。気持ちは分かりますが、賢く対処することが大切ですね。

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